雨ニ対ヒテ月ヲ恋フ

その時々の想い・考えを書きつづってみる

歴史散歩【京丹後②:遺跡めぐり 】

神明山古墳案内板



竹野神社 [たかのじんじゃ] のとなりにある神明山古墳 [しんめいやまこふん] は、

全長190メートルの前方後円墳日本海三大古墳のひとつだとか。

ジオラマで再現された古代の竹野周辺
(丹後古代の里資料館・展示資料より)

この墳墓は、古代のジオラマでみると、潟湖([せきこ]:英 lagoon)の

すぐ近くに造られたものであることがわかる。

立岩はトンボロ(Tombolo:陸繋砂州[りくけいさす])でつながる。

複数の島がトンボロでつながる場合はTombolo clusterというらしい。

ちなみに、本州最南端の潮岬(和歌山県串本町)はもとは島だったものが砂州によってつながったもの。

 

後円部埋葬施設は不明。石材の状態から竪穴式石室があったと推定されている。

前方部から出土した椅子形、合子形 [ごうすがた] の滑石製石製品や土師器から

推定される年代は、4世紀末から5世紀初めのものらしい。

神明山古墳の頂上からは立岩が見える

竹野周辺が一望できる。

背後の山々も面白い形をしていたのに、写真撮るの忘れた・・・

 

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神明山古墳

時 期:古墳時代前期末から中期初頭(4世紀ごろ)

形 状:前方後円墳(くびれ部分に円形の造り出し)、竪穴式石室(推定)

大きさ:全長190m(後円部径129m、前方部幅78m、高さ27m) 

出土品:滑石製の盒[ごう:ふたつきの箱]・坩[つぼ: 小さな壺]をかたどった石製模造品

    家形・蓋形[きぬがさがた]などの形象埴輪、円筒埴輪、土師器、

    舟をごく人物が線刻されている埴輪片など

参考:京丹後市立丹後古代の里資料館、2013、『丹後古代の里資料館展示ガイド 丹後王国の世界』。